essay by shijima

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『動物のお医者さん』個性的な獣医学生のキャンパスライフ

漫画『動物のお医者さん』、著:佐々木倫子

 

 

もともと、1987年から1993年にかけて白泉社の『花とゆめ』に連載されていたものだ。最近、愛蔵版として小学館から出たようだ。私は、その愛蔵版のほうを読んだ。

表紙からして、まじめな感動系の話かなと思ったがコメディタッチだった。主人公は北海道のH大の獣医学部の学生。あまり癖のない人物だが、主人公の周りが超個性的だ。獣医学性のキャンパスライフなど縁がなさ過ぎて、想像できない私にはとても興味深かった。一話完結型で読みやすいし、ミステリー(?)ありで引き込まれるストーリー。動物好きならハマるのでは、と思う。この漫画で知ったスナネズミはかわいい。お気に入りのキャラクターは、主人公の祖母や大学の漆原教授、院生の菱沼さん。30年前の漫画だけど全く色あせない素敵な作品だった。

恋愛要素はほぼないけど、菱沼さんのファッションがおしゃれで毎回違うところ、絵の繊細さで少女漫画らしさを感じた。

この土日休みで1巻から7巻までを一気に読んでしまった。次巻の8巻が8/30日発売。あと4日なので待ち遠しい。小学館のサイトによると、“2024年12月まで、12か月連続刊行!(毎月30日頃発売・全12巻)”とのこと。毎月の楽しみができた。