essay by shijima

最近まで婚活頑張ってました。このまま結婚まで頑張りたい・・。日常系ブログです。

残念ながら処分されてしまった油絵の思い出

久しぶりに油絵を始めようと思って、地元の画材店で道具を調達した。「さあ、描き始めよう」やっぱり油絵はにおいが強烈だ。ペインティングナイフを使うのは、バターを食パンに塗るような感じで楽しい。

あることを思い出した。高校時代、私は美術部に所属していた。普段の活動はデッサン(対象物をひたすら鉛筆でスケッチブックに描く)だった。デッサンは、絵の基礎であり、これをやらないと絵が上手くならないとまで言われていた。しかし、これがまあ退屈だった。たまにサボったりしていたので、絵はうまくならなかった。当然である。そんな私も同じ美術部の仲間とそれぞれの作品を県内の高校が合同で行う高校総合文化祭に持っていった。文化祭の終わりには、他行の先生が批評してくれるのだが少し言葉に詰まって「モデルはちゃんと見て描きましたか・・?」と言われた。よっぽど酷かったんだろう。

文化祭に出した絵は無事高校に戻った。絵を持ち帰るのは自由で、キャンバス代を払えば持って帰ってもいいと顧問の先生に言われた。サイズを正確には覚えていないがF40号くらいで大きかった。持って帰っても飾らないし、電車通学でキャンバスを持って帰るのは恥ずかしいし、と思い結局絵は持って帰らなかった。あんな絵を置いて行かれて先生は困っただろう。先生、ごめんなさい。持って帰られなかった誰が書いたのか分からない絵は他にもあって、美術室の隅に置いてあった。まとめて処分していたのだろう。

今思うと、親に頼んでその日は迎えに来てもらえばよかった。何かの手違いであの絵が今も残っていたら・・・と思うと、恥ずかしさでいたたまれなくなった。不気味だったので、いわくつきの絵として恐れられていたりして。処分するのなら責任をもって、自分の手でしてあげればよかったなぁ。

私が油絵を再開したときに購入したセット。油絵は意外とすぐに始められます。